VOL.81 「撫でて・触って・・」

私の、サブ・パソコン、あまり使っていな
かった影響か、最近になってご機嫌斜めの
ときがたまにある。
ディスプレイに表示されないのである。
いや、ハードディスクドライブが回ってい
る気配すらないときがある。
フロッピーディスク・ドライブにアクセス
したとき「ピーッ」とビープ音がして
その後何がどうなったやら訳も分からず
ただ電源のFANが回る音ばかりである。
ディスプレイに出力されていないのは
ビデオカードの不具合に違いない。
それから、ハードディスク・ドライブの動作
するあのカリカリ音がないのは、やっぱり
これまたおかしい。
それで筐体を開けて内を見てみるが
別にケーブルが外れたり、緩んだりして
いる気配はない。
それからAGPバスへの差込具合も問題な
さそうである。
電源ケーブルの差込具合、フラットケーブル
マザーボードへの電源コネクタ、各種スイ
ッチケーブル等々、思いつくままに、念の
ためにもう一度チェックしてみる。
しかし、チェックといったって何をする訳
ではない。
撫でて、触って、さらに力を入れて差し込
んだりしてみる、ごく呪いみたいなものだ
けである。
しかし、それで、試しに起動してみると
これが不思議なことにあっさり起動したり
する。
これだから、パソコンは生き物である。
こんなことがあってから、たまに、またご
機嫌を損ねて、動かないことがあるが、また
撫でて、触って、儀式みたいなものをやって
みると、動き出したりするのである。
やっぱり、何かの差込具合によるものだろ
うけど、案外、「ご機嫌」みたいな感情的
な曖昧なもの、感じたりするのは
トホホ・・
私もある種の境地に達した証拠かな・・。


 平成13年5月12日

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