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VOL.153「インタネ・オークション考」

このゴールデン・ウィーク中の週刊アスキーの記事に、「ネットのトラブル徹
底回避術」と題した記事の中に、「オークションで小遣い稼ぎ、ダフ屋行為・
・・」という話があった。
それは、何かコンサートとか入手し難いチケットを手に入れて、マージン付け
てインターネット・オークションで売ることは、「ダフ屋行為」として条例で
罰せられる、そんな内容でした。

これ、私もかねてより将来の一つのビジネス・モデルとして考えていて、違法
行為の認識が余りなかったので、参考になりました。読めばなるほどと思いま
した。
私、ヤフー・オークションが開始した最初からのユーザーなんですが、初めの
頃は無料で利用できて、出品してもインターネット・オークション自体のもの
珍しさもあるのか、飛ぶようにそこそこ高額で売れた記憶があります。思えば、
創設期の良い時代でした。

だから、不要になったパソコンの部品とか、昔集めた例の「見返り美人」みた
いな記念切手とか、出品すればある程度のインカムになって、それこそ実際
「オークションで小遣い稼ぎ」が出来た頃でした。
それが、今や世間でのインターネット利用の浸透により、インタネ・オークシ
ョンの利用者が激増するに従い、思う様な値段での取引が難しくなりました。
その厳しさは増すばかりです。それこそもう、採算どがえしの無茶苦茶な値段
でないと落札されません。
どんどん増えていた私の評価ポイントも、100を超えたあたりから伸び悩み気味
で、今はもうそれこそ亀の速度です。

誤解を恐れずに言えば、「ダフ屋」が扱うのは入手困難なチケットに違いない
ので、そこら辺りの労力を考えれば、犯罪とは言え、定価を超えて販売する事
自体、ある程度理解できるものです。それこそ程度の問題もあると思うのです。
しかし、インタネ・オークションでの値段で、どうしても理解できない程の安
値で落札されるものは、一体どういう経済システムで成り立っているのでしょ
うか?不思議でなりません。私、切手商の真似ごとをやろうとして、いろいろ
考えてみるのですが、まあ世間の闇は深く不可解です。

前述の昔の記念切手とかの場合、業者が付けた値段がそんな激安価なので、私
が町の切手業者から買った値段通りで売ろうとしても、とても敵う相手じゃあ
りません。これは、すごく安く仕入れないと不可能な事でしょう。でも、そう
は分かっていても自分にとっては安過ぎるのです。

その影響で、また「記念切手」のカタログ評価額は下がっていき、切手収集離
れに拍車をかける。「切手なんて使わうこと以外に何のメリットもない」、そ
んな評価が輪をかけて広がっていく。
昭和30年代、子供の頃に切手収集が流行ったのも、学校を休んでまで郵便局に
行列が出来たのも、下世話な話「値上がる」そんな期待と打算があってのこと
だったと思うのです。

お金の話ばかりしましたが、システム自体さらに便利に安全に、これからもイ
ンターネット・オークションは進歩していくと思います。
後発の楽天オークションは、どれほど利用者が居るのか不明で、今は閑古鳥が
鳴いているような印象しかなく、まだ実用的でない感じがします。どうなるこ
とか見守っていきましょう。
まあ、そんな状況で、私にとって「インターネットにおける次のビジネス・モ
デルは・・」と言っても、う・む・む、難しいよなー。





2007年5月5日


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