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VOL.208「結末が・モヤモヤするお話」

我が娘の「ひまこ」さん、県外で一人暮らししてもう2年が経つ。住まい
は、昭和の香りがプンプンする古い文化住宅風社宅。重い鉄の扉が、何だ
か懐かしい。2年前の引っ越しの際、インターネットは欠かせない生活の
ライフラインとばかり、先ずその差し込み口を確認した。部屋には一般電
話のモジュラー線みたいな差し込みがあって、「こりゃ、インターネット
はADSLだ」と何気に思った。

それでも、念のため「ひまこ」さんには、建物内のご近所さんにそこらの
状況を聞いて貰った。その結果、どうも「電話線でインターネット」らし
いので、やっぱり「こりゃ、ADSLだ。」との確信めいたものを得たのだ。
その後、「ひまこ」さんはフレッツADSLのモア・スペシャルとかいう比較
的速いやつを契約し、機嫌良く毎日毎日インターネットを楽しんだんだっ
て。 めでたし・めでたし。

・・いや!めでたしではない。請求書はこちら、2年経った今も我が家に
送られて来ているではないか。社会人なのに、金の面にはちゃっかりして
いるんだから。

そんな平穏な日々のなか、この前、妻の磯樫伊代がこれまた何気に言った。
「ひまこちゃんのフレッツなんちゃら、異常に高くない?ひまお君の光よ
り千円弱も高い。」

私は、軽く「ADSLは数が少ないから高いんじゃない。最近は皆光だもん。
それと加入権無しだし。」
と言ったものの、念のためNTTのホームページから、試しに「ひまこ」さん
の住所、社宅名で申し込み手続きを進めてみた。すると、なんと「フレッツ
光がご利用になれます。」と表示されたじゃないか。じゃ、この2年間は
いったいなんだったのー。
何事も、見た目で判断してはいかん、と私はいつものトホホの香りに酔い
しれながらも、勿論すぐさま申し込みを行ったのだった。トホホのホー。

・・いや!トホホではない。今回はこれでいつものトホホ・ネタ終了では
ない。その後NTTから確認の電話がかかって来て、言うには、光にするには
大家さんの許可が必要なんだって。もう、どうしよう。面倒な話はこの際
ご免だし。
それと、この話の結末も、なんだか煮え切らない「トホホ」だし。





2012年7月8日


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