VOL.215「ゆるキャラブーム」


今回は、「mixi 東京トホホ会コミュニティ」から過去の書き込み
不採用分から抜粋しました。

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まあ、テレビで引っ張りだこの、例の「梨」のキャラは突き抜けているわなー。
面白いし、暫くは今の人気続くだろう。

しかし、昔ながらの特産品もしくは人物などを可愛くした多くのキャラは
満腹感があるし、私としては新鮮味は余りない。

それがどうだろう。そんな多くの「ゆるキャラ」を一堂に会し、全国的に1位・
グランプリを決めようというイベントがネット上で行われている。
勿論、今年が初めてではない。「くまもん」など、有名キャラがここで栄冠に
輝いているのはご存じだろう。

地方の官公庁は、地域興しにこのブームに便乗しようと躍起である。
「躍起」?いや「必死」。それ程の気持ちで事に臨まないとなかなか栄冠は
難しいのかも知れない。多くの際だった感の無い、そこそこの可愛いキャラ達
は特に必死なのだろう・・・。
(以下は、毎度お馴染み、私の妄想フィクションである。)

===============或るのどかな漁村、その町長室にて=====================

(総務部長)
「町長、我が町の『亀のカメタロウ』は今、健闘しておりますが258位です。
よろしいでしょうか?」

(町長) 「よろしいかも何も君、よく考えたまえ。もしグランプリで優勝でも出来たら
知名度も上がり、昨今のブームに乗ってブレイクしたら君、赤ウミガメ見たさに
観光客は我が町にドッと押し寄せて来る。特産の「しらす干し」もどんどん売れる、
ちゅう訳や。これは町の死活問題なんだよ。あらゆる手段を取れ!今からでも
遅くない。なんとしても君、優勝しろ!せめて、一桁!」

(総務部長)
「職員には、毎日1回は必ず出勤後すぐに投票するように指示しております。
自宅のパソコン・スマホでも出来る限り投票して欲しい、と先の幹部会等でも
指示しております。」

(町長)
「1回て、少ないわ。そんなん、職員数の勝負になるやないか。過疎の我が町で
勝ち目がある訳ないわ。1回と言わず、10回でも100回でも投票せえ!時間を
ちょっとおいたら、分からんやろう。隣町もやっとるちゅう噂や。
それから、助役に言うとけ。助役自身1日10票以上投票しとると何でもええ、
ありとあらゆる会議で宣伝するように言うとけ!
月曜日、防災倉庫の取材があるやろ。その時の記者にもな。
総務部長、今のままで済むと思うなよ。これは、君の死活問題でもあるん
やで。」

==============それから数日後========================================

(総務部長)
「町長、グランプリ実行委員会から、同じサーバー・IPアドレスでの投票が多々見受け
られるとの注意がメールにてありましたが。いかがいたしましょうか?」

(町長)
「それを考えるのが総務部長たる君の役目やないか。こうなったら、やっぱり家や。
スマホや。職員の自宅での投票数、毎朝申告させてそれを部毎に報告して貰う。
各部長の競争や。人事異動の原案作成も近いしなー。あっ、それグラフ作れ!」

=============その後の話は・・・、もうええか。満腹や==================






2014年12月24日


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